山本屋総本家(秋葉原)

東京都千代田区神田和泉町1-10-8【Map

日祝休

11:30~15:00 17:30~21:00

訪問1回目 - 2005/01/08(2005/01/15更新)

山本屋総本家 今週も秋葉原にやってきました。今回のお目当てはズバリ「山本屋総本家」。名古屋に本店を構える味噌煮込みうどんの大御所です。

 本場の味噌煮込みは、以前名古屋の「まことや」で頂いた事があるのですが、名古屋では「山本屋総本家」「山本屋本店」が二大看板なのだそうで。そんなお店が東京に出て来たら、もう行くしかないでしょう。

 お店は秋葉原駅の東、華やかな電気街から少し離れた所にあります。住宅地に近い所なので、初めての方はかなり迷うかもしれません…。1階はカウンターが7席で、2階はテーブル席があるそうです。合わせて25席。13時頃入店で1Fのカウンターは8割埋まっていました。空いていた隅の席に腰を下ろします。

 名古屋の味噌煮込みうどんは、普通のうどんと製法が違う事で知られています。今回はカウンターから調理している所を見る事が出来たのですが、

1.土鍋に味噌を入れる
2.土鍋にダシを入れる
3.野菜、肉を入れて煮込む
4.生うどんを投入して煮込む
5.卵を入れて、完成!

 と、大雑把にこうなっていました。面白いのは4で、うどんを直接土鍋に投入して煮込んでいます。
 うどんは小麦粉に塩を練りこんで作るために、そのままだとかなり塩辛いです。茹でると塩分がお湯に溶け出すためほとんど塩味はしなくなるのですが、味噌煮込みうどんは土鍋に直接うどんを投入して煮込むのでそれが出来ません。そのため味噌煮込みうどん用のうどんは塩をほとんど使いません。そうすると余り粘りが無く、ボソボソしたうどんになる訳です。

 そういううどんの製法のためか、都内で名古屋の味噌煮込みうどんをそのまま出しているお店はほとんどありません。だから今回「山本屋総本家」が東京に支店を出したのは、相当な驚きだったりします。

親子煮込1,200円
親子煮込1,200円

 通常の味噌煮込みうどんに、卵と鶏肉が入った親子煮込を注文。注文を受けてから煮込み始め、15分程して出て来ました。おおおー真っ黒です。卵と鶏肉は下に隠れていて、ネギと油揚げと蒲鉾が乗っています。

 うどんは箸で掬ってみると、折れ曲がった状態のまま持ち上がります。想像以上にガチガチです。食べてみるとボソボソしていて、あぁこれが本場の味なんだなぁと嬉しくなってしまいます。ダシは真っ黒で確かに濃い目なのですが、味噌だけが突出している訳ではなく、鰹の強い香りが鼻を刺激して、意外に奥深い味で美味しいです。

 鶏肉と卵は味が濃くて、特に卵は黄身の色も濃くてとても美味しかったです。さすが名古屋コーチンのお膝元だけありますね。他にご飯200円を頂きましたがうどんに良く合いました。デフォルトで付けて欲しいくらいです。

 まさしく名古屋の味をそのまま持って来た感じの味噌煮込みうどんでした。本場の味が懐かしい方は、また味噌煮込みうどんに興味のある方には、是非足を運んでみて欲しいお店です。

山本屋総本家
山本屋総本家
東京都千代田区神田和泉町1-10-8【Map
11:30~15:00 17:30~21:00
日祝休

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