京王線の下高井戸駅そばに、何ともおかしな名前の讃岐うどん屋が出来たと話を聞きました。その名は「ＪＡＺＺ　ＫＥＩＲＩＮ」…確かに色物にしか聞こえない店名です。しかし味は結構良いという噂がちらほらと。
ワタシが住んでいる京王線沿線は、現在美味しいうどん屋がほとんど無いのが現状です。これはそんな状況を打破する店かもしれません。気体で胸膨らませて行ってみる事にしました（お約束）。


　京王線下高井戸駅を降りて、北口の商店街を斜めに進んだ西友の先にお店はありました。うーんハイカラだ…。青と黄のツートンカラーに窓にはシュールなイラスト。店先には東京讃岐うどんと書かれています。博多のとんこつラーメンが東京とんこつに進化した様に、讃岐うどんは東京さぬきうどんになるのだそうです。ふーむ。
店内に入ると結構お客さんがいました。外観が外観だけに若い客層が多いみたいです。メニューを見ると、かけうどんの東京さぬきうどん（温）とぶっかけうどんの東京さぬきぶっかけ（冷）の二つが中心となっている様です。東京さぬきぶっかけにかしわ天をトッピングに加えて注文すると、

「あと5分程かかりますが宜しいですか？」

　をー、どうやら茹で立てが食べられる様です。もちろんお願いすると、かしわ天の鶏肉もうどん茹で上げとのタイミングを計りながら揚げ始めました。ぬお、気合入ってますな。大将と店員との間で、秒単位での時間の掛け合いが行われています。


　気合の入ったうどんがやって来ました。海苔、天かす、大根おろし、生姜にネギはデフォルトで乗っている様です。
ダシはちゃんと東京風にアレンジしている様で、鰹っぽい風味（多分）を感じました。かしわ天はちょっと小さめの物が3～4個。質量共にすみたには到底及びませんが、時間を計っただけあってきっちり揚げ立てです。うどんは…茹で立てでやや太め、ツルツルしていて腰も充分あって美味しいのですが…この味は記憶にあります。気合が入っているだけに、うどんも手打ちでやらないのかなーと勝手ながら期待してしまいますね。

　まだ荒削りな印象ですが、ここは雰囲気も良いですし気合も入っているので応援したいお店です。是非是非京王線沿線の、そしてゆくゆくは名前通り東京の讃岐うどんの担い手となる事を期待しています。