以前、知り合いのちゅーかさんに情報をいただいていた、練馬春日町「みやもとファーム」の手がけるうどん屋さん。先日営業を始めたとの話をお聞きして、お邪魔して来ました。

　店名は「みやもとファーム 麦の家」です。2012年12月オープンとのこと。　みやもとファームは練馬春日町駅前の環八沿いをまっすぐ進むとあります。
　練馬区で観光農園や農業体験を営む会社で、敷地近くに農園レストランを開いていたり、この辺りでは結構有名な場所なのですが、その敷地に新しく「武蔵野うどん」の看板がどん、と建っておりました。
　広い駐車場に自転車置き場もあり、ここは本当に練馬区の駅近くなのか？とビックリしてしまいます。

　店内は天井が高く席間も広くさっぱりとした空間。厨房ではたくさんの方が働いているのが見え、接客のお姉さんも物腰柔らかかつ丁寧です。
　お昼頃の入店でほぼ満席。車で来ているお客さんもたくさんいらっしゃるようで、人気の高さがうかがえます。　メニューは、肉汁うどんやきのこ汁うどんなど、武蔵野うどんを踏襲していながらも、あまり見たことのない「武蔵野ぶっかけ」なるメニューを先頭に据えている辺りに、新しいことにも挑戦しようという気概が見え隠れします。

　また、農園野菜を使った天ぷらうどんなど、農園のメリットを活かしたメニューも並びます。
　お値段は肉汁うどんの普通盛りが750円。中盛り850円。大盛り1050円。温もりにもきっちり対応してくれていました。
　今回はオーソドックスに肉汁うどんを普通盛り温もりで注文。
　ただいま茹でておりますので～とのお言葉をいただきつつ、10分しないで出て来ました。お客さんの入りも良いようですし、見込み茹でされているみたいですね。　うどんはやや太めで褐色。機械打ちっぽい四角さをしています。

　食感は温もりだからというのもあるかと思いますが、想像以上に柔らかくて食べやすいです。そして温かいので小麦の香りもぶわぶわ来ます。
　味は甘みと塩のしょっぱさが感じられました。全然許容内の美味しいうどんです。　肉汁は武蔵野うどんの風味に負けないためでしょうか。かなり大胆に、しょっぱく味付けしてあります。
　お肉もしっかり入っていて、汁に溶け出す脂の甘みだけでなく、このお肉自体も食べて美味しい。

　ただ、何故かうどんと一緒にいただくと、「あれっ？」という印象を抱いてしまいました。
　うどんも肉汁も美味しいのでなんとも不思議な感覚でした。うどんが温かいので小麦の風味が勝ってしまったのですかね。冷たいうどんだとちょうど良いかも…と思いました。　ともあれ、家族連れにもカップルにも入りやすく、想像以上にしっかりしたうどんをいただくことが出来ました。
　練馬春日町は以前「きむら」もありましたし、先日「むさしのうどん桜」も出来ましたし、不思議と武蔵野うどんの強い地域です。
　今ちょっと熱い練馬春日町の武蔵野うどん。今後が楽しみです。