家族の用事で横浜に行きました。横浜は久しぶりです。以前「星のうどん」や「はればれ」に行った時以来です。

　この機会に、宿題となっていたお店を回る事にしました。まずは電車に揺られて「上杉」へ。ＪＲ石川町駅を降りて、元町の商店街を真っ直ぐ端の方まで歩いて行くと、上品なたたずまいのお店が見えて来ます。　平成１２年にオープンしたお店で、ホームページ開設当初から宿題にしていました。コラムニストで「東京麺通団」のプロデュースもされた勝谷誠彦氏が、昔とてもお薦めしていた所です。店の中は黒と白を基調とし、静かな音楽が流れていて、とても落ち着いた雰囲気。２０人程入れそうです。１２時頃入店して客入りは半分程でした。

　メニューは釜揚げやかけ、醤油やぶっかけなど、讃岐うどんで良くみられるものは一通り並んでいますが、かなりシンプルです。というのもサイドメニューがありません。焼きおにぎりのみです。しかし飲み物には香川県の誇る日本酒「凱陣」が安く置かれていたりして、さりげないこだわりが垣間見えます。（昼のみ営業なので、飲む機会はあんまり無さそうですけれど…）


　おろしぶっかけうどんを注文。机にあった新聞をのんびり読んでいると、１５分程経ってうどんが出て来ました。
　とっても綺麗に盛り付けられたうどん。上にはちくわ、胡麻、ネギ、大根おろしに生姜と、いたってシンプルな一品。しかし麺線がきりっとしていて美しく、食べる前からこれは絶対に美味い、と確信させるうどんです。

　食べてみると、おおおおおおおっ！これは伸びのある素晴らしいうどんです。コシがギンギン歯に来るというものでは無いのですが、横にぐいぐい伸びます。やや柔らかめでしかし押し戻しはきちんとあり、形状は細め。ものすごく私好みのうどんで、なおかつとても完成度が高いです。
　とても色の薄いダシは昆布かな…？と思うのですが、一つの風味が突出しないバランスの取れた、旨みの感じられるもの。これまた完成度が高く一気に飲み干してしまいました。

　あぁ、来て良かったなーと素直に感じられるうどん屋さんでした。元町にとても合った良いお店です。近所には中華街もありますけれども、うどん派な方は是非是非ここへもどうぞ。お薦めです。