吉見うどん(富士見台)

東京都練馬区富士見台2-17-19【Map

木曜休

11:30~20:00

訪問1回目 - 2006/06/25(2006/07/24更新)

吉見うどん 本日は西武池袋線、富士見台の「吉見うどん」に足を運びました。南口を出て目の前の通りを、西へずーっと進むと、商店街をちょっと曲がった所に見えて来ます。道中、商店街のスピーカーから「吉見うどん、丹念に粉を捏ねて云々…」と宣伝が流れてきて思わず笑ってしまいました。

 このお店はホームページのお客様に教えていただきました。量がかなり多く、地元では古いお店なのだとか。確かに歴史のありそうな古いうどん屋さんの外観をしています。張り紙に「おかげさまで37年ありがとうございます」と書かれていました。テーブル席のみでキャパ20人くらいでしょうか。13時入店で先客2人。

 中に入ると、お!お店の横で大将らしき方がうどんを打っていますよ。手打ちを生で見る機会はあまり無いのでこの機会にじっくり見てみます。

<以下多分に趣味の文章が続きます。興味のある方だけどうぞ>

 大将はどうやら、麺打ち台の横にある捏ね鉢でうどんを捏ねている様です。ということは多分水回しですね。ぐりぐりと力を入れているので、水回しそのものというよりも、水回しを終えて粉を集めている様な形でしょうか。
 お、一段落したらしく、捏ねた生地をビニール袋に入れて麺切り台の下にしまいました。ちゃんと予備熟成させるのですね。
 と思ったら、今度はそこから別の玉を取り出しました。寝かせておいた生地でしょうか。以前エン座さんで寿庵さんが見せて下さった水回しの実演と同じくらいの大きさです、ということは大体3キロほどでしょうか。
 麺打ち台に玉を乗せて、大将がよどみない動きで生地を伸ばし始めました。生地を棒に巻きつけてガンガン押して引いて伸ばして、広げて別の方から丸めてまた押して伸ばして。すごいすごい。どんどん生地が伸びて行きますよ。
 やがて生地が麺打ち台に入りきらなくなると、今度は大将もう一本棒を持ち出しました。半分ほど生地を棒に巻きつけて、巻かれていない生地をもう一本の棒で伸ばします。
 おぉぉーこれはすごい!以前「はじめてでもできるうどん打ち」を読んだ時にも、きしめんの打ち方でこんな棒を2本使ったやり方が書いてありましたけれども、確かに生地が大きい時はこれはやりやすそうです。自分も今度やってみよう。
 ぐんぐん生地が伸びた所で、大将、麺を切るためのまな板の様なものをまず置き、そこに打ち粉を大量に振りました。そしてその上に棒に巻かれた生地をゆるめながら屏風の様に折りたたんで行きます。折りたたみ回数が多いので、その分捻れの多いうどんになりそうです。
 生地は駒板を使って切られる様です。ガンガンガン!とメチャメチャにスムーズに切られていきます。おおおお!さすがプロ!動作によどみが無くて、とても格好良かったです。

<趣味ここまで>


 …と、じーっと見ていたら奥さんが注文を聞きに来ました。慌ててメニューを見直すと、もり525円を始めとして、おろしや冷やし納豆、冷やし吉見うどん630円など、全体的に値段は安く抑えられている様です。天ぷら系や鍋焼き系はちょっと高めですが。でも美味しそうです。

冷やし吉見うどん630円
冷やし吉見うどん630円

 今回は冷やし吉見うどん630円を注文。10分ほどして出て来たうどんは…って、うどん見えないよ!鰹節が大量にどーんと乗っています。鰹節をのけると、きゅうり、油揚げ、かにかま、わかめなどがやはり大量に乗っていて、うどんが見えません。うわー。確かにこれは。すごいコストパフォーマンスです。

 うどんは先ほど大将が切っていたのを象徴するかの様な乱切りで不揃い、やや平打ち。太さまちまちで捩れています。ちょっと柔らか目に茹でられていつつもモチモチとしたコシがあって美味しいです。
 ダシは淡口醤油にみりんを足した様な感じ。スッキリめでベタつくこともありません。他の旨みは周りの具材が出している様な感じでしょうか。油揚げの甘味とキュウリのサッパリ感が不思議と違和感なく美味しかったです。

吉見うどん 大将の打ちっぷりに、お店を長く続けて来た気概が感じられる素敵なお店でした。地元に愛され続ける街のうどん屋さんといった雰囲気ですね。

 本当はご飯ものとの定食などもメニューに欲しいのですが、それだけ大将がうどんに気合を込めているという事なのでしょう。良いお店です。

吉見うどん
吉見うどん
東京都練馬区富士見台2-17-19【Map
11:30~20:00
木曜休

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