古炉奈(長野県千曲市)

長野県千曲市上山田温泉1-10-2【Map

不定休

11:00~25:00

訪問1回目 - 2007/08/26(2007/09/30更新)

古炉奈 この日は、友達の車に乗せていただいて、長野県の温泉と蕎麦屋さんを堪能した後。友達と別れ、一人しなの鉄道は戸倉駅へとやって来ました。

 ここへやって来た目的は、もちろん

 温泉。

 …ではなく。

 いやそれもありますけれども。

 そうではなくて。

 この地域の郷土料理「おしぼりうどん」をいただくためです。

古炉奈 駅から伸びる道を真っ直ぐ進むと橋があり、そこを渡った先に、目的地の戸倉上山田温泉が見えて来ます。

 …え、しつこい?

 いやいや、おしぼりうどんのお店はここ温泉街の中にあるんですよ!

古炉奈 千曲川から見て、手前にある温泉街が戸倉温泉。その奥にあるのが上山田温泉。
 目的のお店「古炉奈」は上山田温泉側の外れにある、創業100年を誇る手打ちうどんのお店です。

 16時頃に訪れたら中休みで閉まっていたので、お店が開くまで近くの公共温泉「瑞祥」で一風呂(白濁、硫黄臭のするお湯。メチャ良いです)。

 夜営業開始の17時を過ぎたのでお邪魔してみたら、鍵は開いている…しかしまだ店内が真っ暗です。今日はお休みかな…?と思ったら、女将さんが電気をつけてくれました。
 …あ、危ない。危うくそのまま帰る所でした^^;

 店内は大きいテーブル、カウンター、小上がりもある様で20人は入れそうです。
 「名物手打ち鍋練りうどん」と書かれたメニューには、おしぼりうどん、おしぼりそばを始めとして、かき揚げ、ざるなど普通のメニューから、きのこ煮込みうどん、クルミダレうどん、すいとんなど独特なものまで並びます。値段はざる600円から。

おしぼりうどん900円
おしぼりうどん900円

 今回は、もちろん名物のおしぼりうどんをいただきます。最初は冷たいうどんを注文したのですが、お店に貼ってあった説明文を読んでみたら、熱々のうどんでいただく…と書いてあったので、済みませんと温かいうどんに急遽変更。 お店も開いたばかりですし、まあゆっくり待ちましょう…と思ったら、思ったよりも早く出て来ました。8分位でしょうか。

 お盆の上には、鉄鍋に入ったうどん、大根のしぼり汁、味噌、ネギ、そしておひたし。
 以前、経堂の「花坊」でもいただきましたが、おしぼりうどんのおしぼりとは「絞り汁」の事。おしぼりうどんとは、辛味のある大根の絞り汁にうどんを浸して食べる、この地方の郷土料理です。

 お膝元で食べるのは初めてなので、復習も兼ねて女将さんに食べ方を聞いてみると…まず汁の味を見てくださいとの事。
 飲んでみると、ひぃぃぃぃ、やっぱ辛い!辛味が長続きしない分救われるのですが、鼻の奥がツンツンします。

 その汁に、味噌を半分位混ぜてうどんを食べて下さい、との事。半分入れて…混ぜて…うぅ、やっぱり辛い^^;
 後は味噌を足して調整してくださいと言われたので、いっそ全部投入~。おぉぉ、味がただ辛いだけのものから、大根ダシの冷たい味噌汁風味になりました。これならいけますですよ。

 うどんは極太で真っ白。見た感じ釜揚げの様です。粘りは弱めで、ちょっと柔らかめの吉田うどんを彷彿とさせる食感です。ほんわかとした小麦の風味がほんのりと感じられます。どっしりとしていて、味噌と大根の風味に良く合いますね。

 だんだん辛味にも慣れて来たので、ズルズル食べ始めた所…ゲホゲホ!カウンターから女将さんが、啜るとむせますからゆっくり噛んで下さいね~と指導されました。はーい^^;

 ちなみに今の時期の大根はまだ辛くないそうで、これから冬にかけて辛味が増すそうです。その時期の辛さ…うぅ、想像しただけで…鼻の奥が^^;

 静かな空間の中、もぐもぐという音だけがしばらくお店に響き…そして、完食。どうもご馳走様でした~。

 ゆるやかに時間の流れる温泉街の外れで、ゆっくりと時間を奏でる親しみやすいお店でした。郷土料理は、その雰囲気を含めてやはり、地元で味わってこそその良さがわかりますね。
 ここは温泉も含めて、また来てみたいです。

古炉奈
古炉奈
長野県千曲市上山田温泉1-10-2【Map
11:00~25:00
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